◎サンダーソン容疑者は数日間にわたる逃亡劇の末、中部サスカチワン州で2022年9月7日に逮捕された。
カナダ、西部アルバータ州エドモントンの夜景(Getty Images)

カナダ国内で11人を殺害、17人を負傷させた男が逮捕後死亡した事件について、検察当局は27日、容疑者がコカインの過剰摂取により中毒死したと初めて明らかにした。

サンダーソン(Myles Sanderson)容疑者は数日間にわたる逃亡劇の末、中部サスカチワン州で2022年9月7日に逮捕された。

当局は容疑者が逮捕後死亡したと発表。それ以上の詳細は明らかにしていなかった。

この事件を調査する専門家委員会は27日の審問会で、「容疑者の血液検査を実施した結果、大量のコカインを摂取していたことが判明した」と明らかにした。

審問会で公開された王立カナダ騎馬警察の映像には、高速道路を猛スピードで疾走するサンダーソン容疑者の車が映っていた。

それによると、容疑者は逮捕後、痙攣を起こし、意識を失ったという。医師は麻薬性鎮痛薬「オピオイド」を過剰摂取した患者に使う薬を投与したものの、容疑者はその後死亡した。

サンダーソン容疑者は逮捕される3日前、サスカチワン州郊外の集落や先住民族の村を転々とし、複数の民家を襲撃。ドアを蹴破って室内に押し入り、11人を殺害、17人に重軽傷を負わせた。

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