◎被告は自殺ほう助ウェブサイトを通じて少なくとも1200個の小包を40カ国以上の利用者に送ったとされる。
注射器を持つ女性(Getty-Images)

インターネットを通じて亜硝酸ナトリウムを販売し、殺人罪などで起訴されている58歳のカナダ人男性が無罪を主張している。現地メディアが弁護士の話しとして26日に報じた。

被告は昨年初めに逮捕された。

警察によると、被告は自殺ほう助ウェブサイトを通じて少なくとも1200個の小包を40カ国以上の利用者に送ったとされる。米国、イギリス、イタリア、オーストラリア、ニュージーランド当局も捜査を進めている。

被告は先月、14件の第2級殺人罪で追起訴された。AP通信は被告の弁護士の話しとして、「第2級殺人が第1級殺人に引き上げられた」と伝えている。

弁護士はAPの取材に対し、「殺人罪については無罪を主張する」と明らかにした。

被告は自殺をほう助した罪でも起訴されている。

警察によると、被告はトロント在住。ウェブサイトを利用して亜硝酸ナトリウムを販売したとされる。

イギリス警察はこのウェブサイトで薬を購入し、その後死亡したとされる人を国内で88人確認したとしている。

カナダは18歳以上の自殺ほう助を2016年から合法化している。ただし、自殺をほう助できるのは医師のみである。

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