◎消火活動中に亡くなった消防関係者はこの数日で3人目。
2023年6月28日/カナダ・ケベック州で発生した山火事(Getty Images/AFP通信)

カナダ西部で山火事対応に当たっていた消防ヘリが墜落し、パイロットが死亡した。現地メディアが20日に報じた。

同国は過去最悪の山火事に直面し、今年の焼失面積は20日時点で15~20万㎢に達したと推定されている。これは1989年に記録した7万5596㎢を大きく上回り、過去最悪を更新中である。

カナダ放送協会(CBC)によると、消火活動中に亡くなった消防関係者はこの数日で3人目。

事故はアルバータ州北西部の湖付近で発生。乗務していたパイロット1人の死亡が確認された。

警察によると、亡くなったのはアルバータ州出身の41歳男性。

トルドー(Justin Trudeau)首相はツイッターに声明を投稿し、男性とその遺族に哀悼の意を表した。

ノースウェスト準州で消火活動に当たっていた25歳の男性消防士は先週末、消火活動中に死亡した。

その数日前には西部ブリティッシュコロンビア州郊外で消火活動に当たっていた19歳の女性消防士が倒木に巻き込まれ死亡している。

運輸安全委員会の報道官は20日、現地に調査官2人を派遣したと明らかにした。それによると、管制塔は19日の現地時間午後6時頃にヘリの緊急信号を受信したという。

ヘリを運航していたのはブリティッシュコロンビア州に本社を置くヴァルハラ・ヘリコプターズ(Valhalla Helicopters)。

消防によると、アルバータ州では20日時点で117件の山火事が発生。そのうち17件は制御不能とされる。

アルバータ州の今年の焼失面積は11万㎢(北海道面積の1.3倍)を超えた。

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