◎同社は米国、中米、カリブ海、欧州、アジアなど、110以上の都市で就航している。
2023年5月8日/カナダ、トロントの空港入り口、ウエストジェット航空のパイロット労組デモ(Chris Young/The Canadian Press)

カナダウエストジェット航空は19日、労働組合との労使交渉が合意に達し、ストを回避することができたと発表した。

同社のパイロットなどで構成される労組ALPAも声明を発表。「執行部は会社の提案を承認し、数日以内に組合員投票を行う」と述べた。

ALPAは今週、会社が賃上げなどの要求に応じないとして、19日から72時間ストを開始すると発表していた。

公営カナダ放送協会(CBC)によると、国内および米国行きなど、数十の路線がストに備え便数を減らすなどの対応を取ったため、利用者数千人が影響を受けたという。

ALPAの書記長は19日の声明で、「我々は給料、雇用の安定・保護、スケジュール管理など、待遇改善を求め、会社と交渉してきた」と述べた。

また書記長は「同社のパイロットの給料はまだ米国(のパイロット)の半分に過ぎない」と指摘した。

ウェストジェット航空のパイロットの賃金はカナダで最も高い部類に入るが、ALPAは米国のパイロット労組が最近勝ち取った契約と同等の契約を望んでいたようだ。

ALPA書記長は、「執行部はこの契約がより良い雇用、より良い報酬、より柔軟なスケジュールでワーク・ライフ・バランスを実現するというALPAの目標を実現すると考えている」と述べた。

会社は声明で「この業界に欠かせないパイロットたちと合意できたことを嬉しく思う」と述べている。

同社は米国、中米、カリブ海、欧州、アジアなど、110以上の都市で就航している。

同社はホームページにも声明を掲載。「一部の路線で発生した混乱の収束には時間がかかる」とし、利用者に最新の運行状況をチェックするよう呼びかけた。

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