◎アイオワ州の予備選に続き、東部ニューハンプシャー州でもヘイリー(Nikki Haley)氏に圧勝したトランプ氏は11月の本選に進む可能性が高まっている。
カナダ、オンタリオ州の米国国境付近(Getty Images)

カナダのトルドー(Justin Trudeau)首相は23日、トランプ(Donald Trump)前米大統領が再選する可能性とそれがもたらす不確実性に備えていると表明した。

トルドー氏は閣議の中で、「トランプ氏は不確実性を象徴しているが、カナダは米国と連携することで経済成長を生み出し、トランプ前政権の考えを覆すことができた」と語った。

アイオワ州の予備選に続き、東部ニューハンプシャー州でもヘイリー(Nikki Haley)氏に圧勝したトランプ氏は11月の本選に進む可能性が高まっている。

トルドー内閣はモントリオールの閣議で11月7日の米大統領選とトランプ氏がホワイトハウスに戻る可能性について議論した。

トルドー氏は冒頭のあいさつで、「我々は7年前の4年間、トランプ政権がもたらした困難を乗り越え、カナダと米国は協力することがベストである、ということを証明した」と語った。

駐米カナダ大使と民間企業の代表などで構成される専門家パネルも閣議に参加。トルドー氏はこれに謝意を示し、「我々は米国との絆を追求し続ける」と言明した。

トランプ氏は大統領時代、トルドー氏を「弱い指導者」「不誠実な男」などと呼び、カナダとの貿易を攻撃した。

トランプ氏は自動車に関税を課すと脅し、鉄鋼に関税を課した。カナダの最重要同盟国である米国の前例のない攻撃は苦い味を残し、ほとんどのカナダ人が2020大統領選でトランプ氏が敗北したことに安堵した。

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