◎容疑者は自殺ほう助ウェブサイトを通じて少なくとも1200個の小包を40カ国以上の利用者に送ったとされる。
注射器を持つ女性(Getty-Images)

カナダ警察は29日、インターネットを通じて亜硝酸ナトリウムを販売したとされる容疑者を自殺ほう助などの罪で追起訴すると発表した。

容疑者は今年初めに逮捕された。

警察によると、容疑者は自殺ほう助ウェブサイトを通じて少なくとも1200個の小包を40カ国以上の利用者に送ったとされる。米国、イギリス、イタリア、オーストラリア、ニュージーランド当局も捜査を進めている。

イギリス当局は先週、このウェブサイトから商品を購入した国内の232人を特定。そのうち88人が死亡していたと明らかにした。

カナダ警察は12件の罪で容疑者を追起訴するとしている。同国の被害者は全国に及び、年齢は16~36歳と幅広い。

カナダ警察の報道官は声明で、「我々は事件が確認された管区の警察および、世界の法執行機関と協力し、情報を共有している」と述べた。

カナダは18歳以上の自殺ほう助を2016年から合法化している。重篤な病気、疾患、障がいを持つ成人は助けを求めることができるが、自殺をほう助できるのは医師のみである。

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