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▽トランプ政権は先週、米国に輸入される全ての鉄鋼とアルミ製品に25%の関税を課した。
トランプ米大統領(Getty Images)

ブラジルのハダド(Fernando Haddad)財務相は20日、トランプ米政権との関税交渉が長期化するという見通しを示し、協議を継続していると明らかにした。

ハダド氏は記者会見で、「米国が簡単に例外を認めるとは思わない」と述べ、「米国はエタノール、ブラジルは砂糖を交渉のテーブルに乗せている」とした。

トランプ政権は先週、米国に輸入される全ての鉄鋼とアルミ製品に25%の関税を課した。カナダとEUは報復を表明している。

米国への鉄鋼輸出第1位はカナダ。2位はブラジル、以下メキシコ、韓国、ベトナムが続く。

トランプ(Donald Trump)大統領は1期目に鉄鋼に25%、アルミに10%の関税を課し、その後、カナダ、ブラジル、メキシコ、日本、オーストラリアなど、一部の貿易相手国に無関税枠を認めた。

ホワイトハウスは関税引き上げ計画を発表した際、ブラジルのエタノール関税が高すぎると指摘していた。

ブラジル政府はこれに反発。米国の関税を不合理としたうえで、「両国は歴史的にエタノールと砂糖の関税を認め合ってきた」と強調した。

ブラジルは世界有数の砂糖生産国である。エタノールの大部分もサトウキビから作られている。

ブラジル政府は米国が特恵枠外の砂糖輸入に課す関税が高すぎると批判。これはブラジリアのエタノール関税を上回っている。

米国は2008年以来、対ブラジル貿易で黒字となっている。二国間の貿易額は昨年、800億ドルを超えた。

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