◎複数の現地メディアによる最新の世論調査によると、ハリス氏の支持率は37~55%、トランプ氏は38~55%で拮抗している。
2021年1月6日/米ワシントンDC議会議事堂(Getty Images/AFP通信)

米国のバイデン(Joe Biden)大統領は4日、来月の大統領選が結果次第では平和的にならないかもしれないとして、懸念を表明した。

バイデン氏は記者会見で、「自由で公正な選挙になると確信している」と述べる一方、「結果次第では、どうなるか分からない」と警告した。

トランプ(Donald Trump)前大統領とランニングメイトのJ・D・バンス(JD Vance)上院議員は最近、4年前の大統領選のようなことになれば、「本当にひどいことなる」と発言していた。

バイデン氏は記者団に対し、「トランプがこれまで言い続けてきたこと、そして最近、結果が気に入らなければひどいことになると発言したこと、これは非常に危険である」と述べた。

またバイデン氏は「共和党の副大統領候補も結果を受け入れないと言っている。そして彼らは前回の選挙結果すら受け入れていない」と指摘した。「私は彼らが何をしようとしているのか本気で心配しています...」

バンス氏は今週初めの副大統領候補テレビ討論会で「もし私が副大統領だったが、4年前の結果を公認せず、代わりに各州に選挙人を戻していただろう」と過去に発言していたことを追及された。

CBSの司会者はバンス氏に、「仮にすべての州知事が選挙結果に署名したとして、2024年の選挙で同じ結果になった場合、同様に異議を唱えるか」と尋ねると、その可能性を否定した。

「いいですか、トランプ大統領が言っているのは、2020年の選挙自体に問題があったということであり...私はその問題について公の場で議論すべきだと考えています...」

ハリス(Kamala Harris)副大統領のランニングメイト、ワルツ(Tim Walz)氏はこれに反発。「裁判所が選管による集計を認めたにもかかわらず、それを否定するなどあり得ない」と批判した。

またワルツ氏はバンス氏の過去の発言に言及。「都合の悪い過去の発言を受け流す不愉快な回答であり、聞いていて恥ずかしくなった」と断じた。

バンス氏はこれに猛反発し、「民主党が選挙結果を捻じ曲げた」という過去の発言を繰り返した。

複数の現地メディアによる最新の世論調査によると、ハリス氏の支持率は37~55%、トランプ氏は38~55%で拮抗している。

スポンサーリンク