◎ザルジニー氏は最重要同盟国のひとつであるイギリスとの連携強化に向けた取り組みや協議を主導する予定だ。
ウクライナ軍のワレリー・ザルジニー総司令官(当時)(ロイター通信)

ウクライナのゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領が先月解任した軍トップのザルジニー(Valerii Zaluzhnyi)前総司令官を駐英大使に充てる人事を承認した。外務省が7日、明らかにした。

ザルジニー氏はロシアによる侵攻が始まる前から総司令官を務め、反攻作戦などを指揮。国民から多くの支持を集める一方、ゼレンスキー氏との意見の対立による不仲が伝えられ、先月退任した。

外務省によると、ザルジニー氏は最重要同盟国のひとつであるイギリスとの連携強化に向けた取り組みや協議を主導する予定だという。

ゼレンスキー氏は反攻作戦が行き詰まる中、軍の体制を一部見直し、陸軍司令官のシルスキー(Oleksandr Syrsky)氏をトップに据えた。

一方、イギリス政府は7日、ウクライナにドローン1万機を供与すると発表した。

ウクライナ大統領府はこの決定を称賛。「ロシアとの戦いでドローンが重要な役割を果たしている」と強調した。

ゼレンスキー氏は首都キーウでシャップス(Grant Shapps)英国防省と会談。「イギリスとの同盟関係は強まるばかりだ」と述べ、他の西側同盟国ともさらに連携を強化したいと表明した。

シャップス氏は1億2500万ポンド(約237億円)相当のドローンをウクライナに供与すると発表。その総額は2億ポンド(約379億円)に達したと明らかにした。

ゼレンスキー氏は8日にトルコを訪問し、エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領と会談する予定だ。

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