◎3首脳はペルーの首都リマで開幕したAPEC(アジア太平洋経済協力会議)首脳会議に先立ち会談した。
2024年11月15日/ペルー、首都リマ、日米韓首脳会談に出席する石破首相(AP通信)

米国、韓国、日本の首脳が15日、共同記者会見を開き、北朝鮮とロシアの軍事協力の高まりを非難した。

3首脳はペルーの首都リマで開幕したAPEC(アジア太平洋経済協力会議)首脳会議に先立ち会談。来年1月に退任するバイデン(Joe Biden)大統領が両国の首脳と会談するのはこれが最後になるとみられる。

バイデン氏は記者団に対し、「我々は今、重要な政治的変化の時を迎えている」と語った。

またバイデン氏は「3カ国のパートナーシップを強化できたことを誇りに思い、それは今後も続くと信じている」と述べた。

バイデン氏の後任である米国第一主義のトランプ(Donald Trump)次期大統領は来年1月20日に就任し、24時間以内にウクライナ戦争を終結させる予定だ。

トランプ氏の就任が日本、韓国、米国のパートナーシップに影響を与えるかどうか不明だ。3カ国は北朝鮮の核の脅威を封じ込めることで完全に一致している。

北は今週初め、世界最大の核保有国であるロシアとの包括的戦略パートナーシップ条約を批准した。

この条約には相互防衛協定が含まれており、最大1万2000人の北朝鮮軍兵士がロシア西部クルスク州のウクライナ国境付近に派遣されたとみられる。

バイデン氏は「北朝鮮とロシアの連携に対抗するためには、日本と韓国との同盟が極めて重要である」と強調した。

韓国の尹錫悦(Yoon Suk-yeol)大統領も北朝鮮軍が海外で存在感を増していることを挙げ、バイデン氏の発言を支持した。「最近北朝鮮軍がロシアに派遣されたことからもわかるように、地域内外の厳しい安全保障環境は3国間協力の重要性を改めて認識させるものです...」

日本の石破 茂(Ishiba Shigeru)首相も北がロシアに部隊を派遣していることや、核ミサイル開発を加速させていることを非難し、3カ国で連携して問題に対処することが重要であると強調した。

ウクライナ軍によるロシア西部クルスク州への越境攻撃は開戦から3カ月を迎え、数十キロにわたる前線で激しい戦闘が続いているものとみられる。

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