◎ルハンシク州の一部はロシア軍の占領下に置かれている。
2022年6月15日/ウクライナ、東部ルハンシク州セベロドネツク市内(Getty Images/AFP通信)

ロシア国防省は13日、ウクライナ軍がイギリスから供与された長距離巡航ミサイル「ストームシャドー」を東部ルハンシク州の民間施設に撃ち込んだと主張した。

英政府は今週、ストームシャドーをウクライナに供与したと発表。ウクライナに長距離兵器を供与したのはイギリスが初めて。

ストームシャドーは欧州のミサイルメーカーMBDAが製造した空中発射長距離ミサイル。重要インフラなどを攻撃する目的で使用される。射程は250km以上。

ロシア国防省は声明で、「イギリスのミサイルがルハンシク数のポリマー製造工場と食肉加工工場に着弾した」と述べている。

また同省は「英政府はこのミサイルが民間の標的に使用されることはないと約束したにもかかわらず、ロシア領の民間施設が狙われた」と主張した。

ウォレス(Ben Wallace)英国防相は11日の声明で、「ウクライナ軍はストームシャドーを国際的に認められたロシア領内への攻撃に使用しないと確約している」と述べていた。

ルハンシク州の一部はロシア軍の占領下に置かれている。

ロシア国防省は声明の中で、「ストームシャドーを発射した2機のウクライナ軍機(スホイ24とミグ29)を撃墜した」と述べている。

また同省は「自軍が東部ドネツク州バフムートの一部エリアを支配下に置いた」と主張した。

ロシアの民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏は前日、ロシアの正規軍がバフムート近郊の拠点から逃亡していると報告。ウクライナ軍参謀本部もバフムート周辺の領土の一部を奪還したと発表している。

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