◎政府とイングランド銀行(中銀)はロシアのウクライナ侵攻に端を発するインフレへの対応に苦慮している。
イギリス、ロンドンのスーパーマーケット(Getty Images)

イギリス国家統計局(ONS)は19日、先月の消費者物価指数(CPI)が前年同月比で10.1%増となり、7カ月連続で10%を上回ったと発表した。

ONSによると、食品価格は19.2%上昇し、1977年8月以来の高水準に達したという。ガソリンとディーゼルの価格は下落傾向にあるものの、以前の水準に比べると高止まりしている。

エコノミストは先月のCPIを9.8%と予想していた。

デジタル資産管理サービスの管理会社ハーグリーブス・ランズダウンのアナリストはSNSに、「インフレの炎は弱まったが、まだひどく焦げ付いており、熱を冷まそうとする利上げは続きそうだ」と投稿している。

政府とイングランド銀行(中銀)はロシアのウクライナ侵攻に端を発するインフレへの対応に苦慮している。

イギリスのインフレ率はほぼ1年10%を超えたままだ。米国の先月の値は5%、ユーロ圏は6.9%まで低下した。

公務員、医師、看護師、教師、交通機関の運転士を含む多くの労働者が賃上げを要求し、各地でストを続けている。

イングランド銀行の理事会は11回連続で利上げを承認した。主要政策金利は2021年12月の0.1%から先月4.25%まで上昇し、消費者と企業の借り入れコストを引き上げている。

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