◎エネルギー価格は高止まりしており、電気料金は前年同月から54%、ガスは96%も値上がりしている。
2022年8月17日/イギリス、ロンドンのスーパーマーケット(Frank Augstein/AP通信)

イギリス国家統計局(ONS)は14日、8月の消費者物価指数(CPI)について、前年同月比9.9%と報告した。

イギリスのインフレはガソリンとディーゼル燃料の価格低下を受け、わずかに減速した。

ONSは声明で、インフレは落ち着きつつあると述べる一方、CPIがこの水準で高止まりする可能性があると指摘した。7月のCPIは10.1%だった。

エコノミストは8月のCPIを9%後半と予想していた。

イギリス経済はロシアのウクライナ侵攻に端を発する世界規模の物価高騰で大きな打撃を受けており、消費者物価はこの1年、他の主要国より速いペースで上昇している。

米国の8月のCPIも2カ月連続で低下したが、それでも8.3%と高く、低中所得者層の生活に大きな影響を与えている。

トラス(Liz Truss)首相は先週、今冬の一般家庭向けエネルギーの高騰を抑えるため、家庭用ガスと電気料金に上限を設けると発表した。

この発表の前、イングランド銀行(中銀)は今年後半のCPIを13.1%と予想し、景気後退を引き起こす可能性があると警告していた。

イギリスの主要エコノミストはONSの発表を歓迎し、政府のエネルギー価格上限設定と原油価格の低下でCPIは来年大きく低下すると予想している。

CPIのピークは来月の11%と予想されており、イングランド銀行の予想を下回る可能性がある。

同行は他国の中央銀行と同じく、再利上げを行うと予想されている。

ONSによると、8月のガソリン販売価格は前月から7.5%下落し、リッター175.2ペンス(約287円)となった。それでも前年に比べるとまだ30%以上も高い。米国のガソリン価格も6月中頃の1ガロン5ドル超から3.71ドルまで下がっている。

しかし、イギリスの他のエネルギー価格は高止まりしており、電気料金は前年同月から54%、ガスは96%も値上がりしている。

牛乳、チーズ、卵を含む食料品の価格もこの1年で13.1%上昇した。

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