◎イギリスの喫煙可能年齢は18歳以上。
使い捨て電子タバコ(Getty Images)

イギリス政府は29日、子供たちがニコチン中毒になるのを防ぐため、使い捨て電子タバコの販売を禁止すると発表した。

イギリスの喫煙可能年齢は18歳以上。18歳未満へのタバコ類の販売は違法だが、当局によると、子供の喫煙報告数は過去3年で3倍に急増。バブルガムやキャンディフロスなどのフレーバーな電子タバコ(ニコチンなし)が子供の喫煙を後押ししているという。

スナク(Rishi Sunak)首相は記者会見で、「多くの保護者が電子タバコを吸う子供が増えていることを心配している」と語った。

またスナク氏は「電子タバコがもたらす健康被害を十分認識しており、強力な行動を取る必要がある」と述べた。

専門家によると、18歳未満の喫煙者が増えている背景には使い捨て電子タバコの急増があるという。

使い捨て電子タバコは1本約10ユーロほど。小型の電池式デバイスであり、ティーンエイジャーに親しまれている。

それにタールは含まれていないが、ニコチンを含む中毒性のある危険な化学物質が含まれているものがあるとして、多くの医療専門家が警鐘を鳴らしている。

「ニコチンなし」でも化学物質が含まれていれば健康を害す可能性がある。

地元メディアによると、政府は使い捨て電子タバコの販売を禁じる法案を年度内に提出する予定。

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