◎女性はコースの際で手作りの看板を振り回し、事故を誘発した疑いがもたれている。
2021年6月26日/フランス、ツール・ド・フランスの事故現場、女性の手作り看板と選手が接触する瞬間、(GENDARMERIE DU FINISTERE/Getty Images/AFP通信)

フランスの現地メディアによると、警察当局は6月26日に発生したツール・ド・フランスの集団転倒事故に関与した疑いがある女性を逮捕したという。

女性はコースの際で手作りの看板を振り回し、事故を誘発した疑いがもたれている。

看板に接触したドイツのトニー・マーティン選手はバランスを崩して転倒し、後続のライダーに踏まれ、数十人を巻き込む大クラッシュに発展した。

AFP通信によると、女性はフランス人でブルターニュ地域圏ランデルノーの施設に拘留されたという。

事件の映像はソーシャルメディアなどで広く共有された。事故の瞬間、女性はフランス語とドイツ語で「Allez Opi-Omi(行け!おばあちゃん・おじいちゃん)」と書かれた看板をカメラに向けており、選手の接近に気づいていないもしくは気にかけていないように見えた。

事故の結果、選手1人がレースから撤退し、8人が治療を受けたと伝えられている。

ツアーの主催者は、レース初日の重大な事故に関与し、その後姿を消した女性に対して訴訟を起こすと発表した。

ツール・ド・フランスのピエール・イヴ・トゥーロー副署長はAFP通信の取材に対し、「私たちは非常に悪い行いでレースを台無しにした女性を訴えます」と述べた。「レースを観戦する際はルールとマナーを必ず守ってください...」

AFP通信は調査に近い情報筋のコメントを引用した。警察当局は目撃者の証言やソーシャルメディアで共有された情報などを基に女性を追跡し、ブルターニュ地域圏のフィニステール県で拘束したという。女性の身元は明らかにされていない。

2021年6月26日/フランス、ツール・ド・フランスの事故現場(Anne-Christine Poujoulat/AP通信/Pool)
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