イングランド銀行は金利の緊急引き下げを発表した

 イギリスの国営銀行「イングランド銀行」は、コロナウイルス対策に伴う経済対策措置として金利の引き下げを決断。金利は0.75%から「0.25%」に引き下げられ、借入時のコストを史上最低レベルに戻した。また、企業支援向けに数10億ポンドの追加資金も準備するとのこと

 政府も経済対策を準備しており、EU脱退後の混乱期にあるイギリスを力強く牽引するための措置が後日発表されるものと思われる

 イギリス国内でのコロナウイルス感染者は10日時点で382人。6人目の死者が出たことで、経済に大きな影響を及ぼすとの懸念が強まり、株価は大幅に下落、イングランド銀行は利下げを発表した

 感染は広まりを見せているが、イタリアやイランなどのような感染予防対策の実行には至っていない。ただし、予防措置は取られつつあり、11日開催のプレミアリーグ「アーセナル対マンチェスターシティ」の延期が決まった。

 アーセナルのスタッフ「エヴァンジェロス・マリナキス」がコロナウイルスに感染。同チームに所属する選手の多くが現在隔離措置を余儀なくされている状態だ。プレミアリーグは無観客での試合も検討しているというが、感染者が増加すれば、イタリアセリエAのように中止指示が出される可能性もある

 イングランド銀行の金利引き下げは、全会一致で可決されたという。また、すぐ目の前に迫っている緊急事態を想定し、中小企業向けの金融支援対策も検討が進められている。同行は1,900億ポンド(約26兆円)の資金を準備し、最悪の事態に備えることができると述べた

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