▽ブリュッセル空港は13日、年金制度改革に反対する労働組合のストライキにより、430便の欠航を決めたと明らかにした。
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ベルギー・ブリュッセルで13日、政府の年金制度改革に抗議するデモが行われ、数万人が街頭に繰り出した。
地元警察はX(旧ツイッター)に声明を投稿。「ブリュッセル市内のデモに約6万人が参加した」と書いた。
連立政権の一翼を担う中道右派MRの本部前では一部のデモ隊と警察が衝突。警察は催涙ガスと放水砲を使って暴徒を追い払った。
地元メディアは与党・新フランダース連合の本部前でも同様の衝突があったと伝えている。
ロイター通信によると、デモ隊は打ち上げ花火を機動隊に向けて発射したという。負傷者の情報はない。
ブリュッセル空港は13日、年金制度改革に反対する労働組合のストライキにより、430便の欠航を決めたと明らかにした。
デモ隊は「改革に反対」などと書かれた横断幕を掲げて市内を行進。デウェーフェル(Bart de Wever)首相に辞任を求める人々の姿が目立った。
ストライキは公共交通機関や郵便サービスにも影響を与えるとみられる。消防士や軍人もデモに参加した。
計画されている年金改革では定年を過ぎても35年勤続した人には年金が支給され、35年勤続していない早期退職者にはペナルティが課される。
新制度は勤続年数に応じて一時金が支給される従来の制度に比べ、低所得者に不利な内容となっている。