スイス検察、テロ関連容疑で2人起訴、ISISの思想拡散

2人は2022年9月、ISISへの支援に関する捜査に関連して逮捕された。
スイス、首都ベルン(Getty Images)

スイスの連邦当局は7日、コソボ国籍とマケドニア国籍の男2人をテロ関連容疑とイスラム国(ISIS)の思想を拡散した容疑で起訴したと発表した。

それによると、起訴されたのは36歳のコソボ人とマケドニアとスイス国籍を保有する男。過去10年間にわたり、主にジュネーブ周辺で「コソボのテロ組織」のスイス支部のために洗脳、資金調達、募集活動を行った疑いが持たれている。

2人は2022年9月、ISISへの支援に関する捜査に関連して逮捕された。

警察によると、2人はコソボを不安定化させ、シャリア(イスラム法)に基づく統治を実現する目的で「ジハード主義」を拡散し、資金調達を促進するキャンペーンを展開したとされる。

2人はテロ組織への参加、公職者への賄賂、資金洗浄の罪に問われているほか、スイス国内で社会福祉給付金を不正受給した容疑もかけられている。

コソボは2008年にセルビアからの独立を宣言。西側諸国の大半はこれを承認したが、セルビアやその同盟国であるロシアと中国は認めていない。

コソボ紛争(1998~99年)におけるセルビア軍によるアルバニア系住民の虐殺は国際的な批判を引き起こし、NATOが紛争を終わらせるためにセルビアを空爆した。この紛争の死者数は1万3000~1万4000人と推定されている。

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