◎イスラエルによるガザ侵攻が始まって以来、世界中でユダヤ人への暴力や誹謗中傷が確認されている。
スイス、アルプス山脈の麓(Laurent Gillieron/Keystone)

スイス・チューリッヒの路上で正統派ユダヤ教徒の男性を鋭利な刃物で刺した15歳の少年が逮捕された。警察が3日、明らかにした。

それによると、事件は2日遅くに発生。50歳の男性が重傷を負った。

警察は15歳の少年を現場で逮捕。身元と認否は明らかにしていない。

地元メディアは警察関係者の話しとして、「午後9時35分頃に数人が口論しているという通報が数件入り、現場に急行した」と伝えている。

警察は声明で、「反ユダヤ主義が動機である可能性を含めて捜査している」と明らかにした。

また警察は「ユダヤ人団体と協議した結果、シナゴーグ(ユダヤ教の会堂)を含むユダヤ人と関係のある場所の警備を強化している」と述べた。

スイス・ユダヤ人団体は「コミュニティのメンバーがこのような攻撃の犠牲になったことに深いショックを受けている」と表明した。

イスラエルによるガザ侵攻が始まって以来、世界中でユダヤ人への暴力や誹謗中傷が確認されている。

フランスでは1日夕方、パリのシナゴーグ近くでキッパ(ユダヤ教徒の伝統的な帽子)をかぶった男性が何者かに襲われた。

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