◎警察は男性2人が大使館のフェンスを乗り越えようとしたため、ゴム弾を使用して取り押さえた。
2022年10月1日/スイス、首都ベルンのイラン大使館前、イランの道徳警察に抗議するデモ(Peter Klaunzer/Keystone)

スイス警察は2日、首都ベルンの在スイス・イラン大使館前で行われた抗議デモの参加者の一部が暴徒化し、大使館のフェンスを乗り越え敷地内に侵入したと発表した。

報道によると、警察は男性2人が大使館の庭に侵入を試みたため、ゴム弾を使用して取り押さえたという。

デモ隊は1日午後、イランの首都テヘランでクルド人女性のアミニ(Mahsa Amini)さんがヒジャブを適切に着用しなかったという理由で道徳警察に殴り殺された事件に抗議した。

警察の報道官によると、負傷者はおらず、デモ隊は男性2人が取り押さえられると解散したという。

この男性2人は大使館の敷地に侵入した別の男に続いてフェンスを乗り越えようとした。

フェンスを乗り越えた別の男はイラン当局に拘束されたとみられる。

アミニさん撲殺事件に抗議するデモはイラン以外の国でも行われている。アミニさんは先月13日、テヘランを訪問中にヒジャブを適切に着用しなかったという理由で道徳警察に殴られ、パトカーに頭を叩きつけられ、車内で暴行を受け、昏睡状態に陥り、3日後に死亡した。

フランスの首都パリでも2日、この事件に抗議する集会が開かれ、数千人が市内を行進した。デモ隊はアミニさんへの暴力だけでなく、女性を軽視するイラン指導部への怒りも表明している。

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