◎一部の欧州諸国もナチスのシンボル「ハーケンクロイツ(鉤十字)」やヘイトスピーチを禁じている。
スイス連邦、アルプスの牧場(suju-foto/Pixabay)

スイス上院(定数46)は20日、ヘイトスピーチや人種差別的なシンボルの使用を禁止する法案を賛成多数で可決した。

これには暴力をあおるスピーチ、ジェスチャー、ナチスの専制政治を彷彿とさせるシンボルなどが含まれる。

上院は賛成23ー反対16(棄権3)で法案を可決、下院に送った。

議長らはこの法案について、「どこまで踏み込みか、さらに議論を進める必要がある」と指摘した。

一部の欧州諸国もナチスのシンボル「ハーケンクロイツ(鉤十字)」やヘイトスピーチを禁じている。

欧州ではイスラエル軍によるガザ侵攻後、反ユダヤ主義が高まっている。

上院公聴会で演説した議員は次のように強調した。「スイスは暴力をあおるシンボルやスピーチを容認しない」

さらに「一部の人々が暴力や憎悪をあおったり、ナチスのシンボルを利用している」と指摘したうえで、「教育の場では扱うことができると認識しており、全面禁止は考えていない」と述べた。

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