◎サンチェス政権は2021年、フードデリバリーの従業員を非正規ではなく、正社員として雇うよう強制する通称「ライダー法」を公布した。
スペイン、バルセロナ、フードデリバリー会社グローボの配達員(Getty Images)

スペインの労働省は24日、バルセロナに拠点を置くフードデリバリー会社グローボ(Glovo)に対し、労働法に違反したとして5700万ユーロ(約62億円)の罰金を科した。

同省によると、グローボは労働許可証を持たない移民を非正規社員として雇っていたという。

同社は昨年にも同様の労働法違反で罰金7900万ユーロを科されている。

ディアス(Yolanda Diaz)雇用・社会経済相は記者会見で、「特定の法律に違反する大企業が目立つ」と指摘。どんなに大きな会社でも法律の枠外で行動することはできないと述べた。

またディアス氏は労働許可証を持たない移民に対し、必要な手続きを行うよう促した。「私たちは移民の権利を尊重しますが、弱い立場にある人を低賃金で長時間働かせようとする悪質な企業が存在することは忘れないでください...」

サンチェス政権は2021年、フードデリバリーの従業員を非正規ではなく、正社員として雇うよう強制する通称「ライダー法」を公布した。

これにより非正規を多く雇い入れるウーバーなどの大手企業はスペインで事業を展開しにくくなった。

グローボは欧州の数カ国で事業を展開している。

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