◎フィツォ首相は5月15日、中部ハンドロバの市庁舎前で腹部を撃たれ、バンスカービストリツァの病院に緊急搬送された。
スロバキア政府は5月31日、腹部を撃たれて重傷を負ったフィツォ(Robert Fico)首相が退院し、首都ブラチスラバの自宅に戻ったと発表した。
フィツォ氏の治療を担当した中部バンスカービストリツァの病院は声明で、「首相は順調に回復しており、今後は自宅で療養する」と述べた。
また同院はフィツォ氏が入院中、医師や看護師に気を遣う場面がみられたと明らかにした。
フィツォ氏は5月15日、中部ハンドロバの市庁舎前で腹部を撃たれ、バンスカービストリツァの病院に緊急搬送された。
警察が公開した監視カメラの映像にはバリケード前に集まった人々に近づき、握手しようとするフィツォ氏と、その後、ボディガードがフィツォ氏を取り囲む様子が映っていた。
警察はフィツォ氏が複数の傷を負ったと報告している。
フィツォ氏はバンスカービストリツァの病院で5時間の手術を受け、その2日後にも数時間の手術を受けた。
刑事裁判所は殺人未遂で起訴された男を拘留するよう命じている。検察は捜査当局に対し、男の身元と事件の詳細を公表しないよう指示した。
政府当局者は当初、「男が単独で事件を起こした」という見方を示していたが、その後、「第三者が政治的な理由で関与した可能性がある」と明らかにした。