◎機動隊は催涙ガスと警棒を使って群衆を解散させた。
ロシア、首都モスクワ、デモ隊と治安部隊(AP通信)

ロシア中西部バシコルトスタン共和国で地元の活動家が有罪判決を言い渡されたことに抗議する集会が開かれ、暴徒化した数百人と機動隊が衝突した。国営メディアが17日に報じた。

それによると、衝突は同共和国に拠点を置く活動化の裁判が行われた地裁前で発生したという。

この活動家は15日、公の場で反政府的な発言をしたとして、憎悪を煽った罪で禁固4年を言い渡された。

人権団体「OVDインフォ(OVD-Info)」によると、地裁前には判決に抗議する市民数千人が集まり、その一部が機動隊と衝突したという。

機動隊は催涙ガスと警棒を使って群衆を解散させた。

デモ隊は「自由を!」「恥を知れ!」などと叫び、地裁の判決に抗議した。

OVDインフォによると、機動隊に殴られたり蹴られたりするなどして、数十人が負傷したという。

この活動家が主導するグループはバシコルトスタン共和国における石灰岩と金の採掘事業に抗議してきた。当局は2020年にこのグループを「過激派」に指定している。

国営メディアによると、この活動家は昨年、金採掘に反対する無許可の集会で演説した後、逮捕されたという。

バシコルトスタン共和国の知事室はテレグラムに声明を投稿。「被告はロシア国民を誹謗中傷し、反政府的な行動を煽った罪で実刑判決を受けた」と書き込んだ。

活動化は無罪を主張。判決後、地元ラジオ局の取材に対し、「私は常に正義のため、国民のため、共和国のために戦ってきた」と語った。

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