◎君は男だ。男になれ・・・
君は男だ。男になれ」と書かれたロシア国防省の広告(Ministry of Defence of the Russian Federation)

ウクライナへの侵攻を続けるロシア軍が入隊を促す新たな広告を展開し、注目を集めている。

国防省は「君は男だ。男になれ」とロシア語で書かれたポスターとコマーシャルを発表。新聞にも掲載された。

ウクライナのあるSNSユーザーはこれに素早く反応し、「君は人間だ。人間らしくあれ」というコメントとロシア軍に処刑されたウクライナ市民の写真を投稿した。

ロシア正規軍と民間軍事会社ワグネルの部隊は東部ドネツク州の前線などで大きな損失を被ったと考えられている。

ロシア国防省は市民に対し、積極的に入隊し、国に忠誠を尽くし、民間の仕事を諦めて戦うよう促す動画を公開した。

動画にはスーパーマーケットの警備員、ジムのインストラクター、タクシー運転手などが登場する。人々は日常生活にウンザリし、意気揚々と軍に入隊、充実感を得る。

国防省は兵士の月給を民間の4倍と説明。「充実感と豊かな生活が待っている」と主張している。

ウクライナのツイッターユーザーはこの広告をプロパガンダと断じ、編集版を共有している。あるツイッターユーザーは、「プーチンの戦争犯罪の責任を負うな、戦うな、武器を置け」と文字を編集して共有した。

この動画は国営テレビで何度も流れ、新聞にも大々的に掲載された。

独立メディア「ノーバヤ・ガゼータ欧州」によると、ロシアのソーシャルネットワークに掲載されるロシア軍の広告はこの数カ月で7倍に急増したという。

ロシア軍は首都モスクワを含む都市の街頭にもウクライナ侵攻を支持する広告や入隊を促すメッセージを掲載している。

米カリフォルニア州在住のロシア人ツイッターユーザーはこう投稿している。「人口の1%に満たない数十万人がこの怪しげな詐欺広告を信用し、ウクライナに送られるのだろうか?」

「モスクワは完全にプロパガンダ広告に占領され、1分ごとに怪しげなポスターやメッセージを目にすることができます...」

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