◎インペラトル・アレクサンドル3世はICBMを16基搭載できる新型原潜(ボレイ級、弾道ミサイル搭載原潜)のひとつ。
2023年2月10日/ウクライナ、東部ドネツク州バフムート郊外(Libkos/AP通信)

ロシア国防省は5日、新型原子力潜水艦から核弾頭を搭載するよう設計された大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験に成功したと報告した。

プーチン(Vladimir Putin)大統領は先週、包括的核実験禁止条約(CTBT)の批准を撤回する法案に署名。ロシアが核実験を再開するのではないかという懸念が高まっている。

ロシア国防省は声明で、「インペラトル・アレクサンドル3世が北部の白海から核弾頭を搭載できるICBMを発射し、極東カムチャッカの標的に命中させた」と報告している。

発射実験を行った日付は明らかにしていない。

インペラトル・アレクサンドル3世はICBMを16基搭載できる新型原潜(ボレイ級、弾道ミサイル搭載原潜)のひとつで、今後数十年間、ロシアの核戦力の中核になるとみられる。

同省によると、ICBM発射はこの原潜の最終テストであり、配備に向けた準備が進められているという。

同省は声明の中で、「ロシア海軍は現在、ボレイ級を3隻保有しており、さらに1隻が試験を終え、3隻が建造中である」と述べている。

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