◎演習にはロシア、ベラルーシ、キルギス、カザフスタン、タジキスタンの軍隊が参加している。
2021年9月11日/ロシア西部の軍事施設、ロシア軍とベラルーシ軍の合同軍事演習(Vadim Savitskiy/Russian Defense Ministry Press Service/Sputnik/Kremlin/Pool/AP通信)

ロシアが主導する旧ソ連圏の集団安全保障条約機構(CSTO)がベラルーシで軍事演習を開始した。ベラルーシ国防省が1日、明らかにした。

それによると、演習は6日まで続く予定。原子力事故への対応などについて、加盟国で連携を確認するという。

演習にはロシア、ベラルーシ、キルギス、カザフスタン、タジキスタンの軍隊が参加している。

係争地ナゴルノカラバフの問題でロシアとの関係が悪化しているアルメニアは派遣を見送った。アルメニアはロシアがCSTOの防衛義務を果たしていないとして、脱退を示唆している。

演習はNATO加盟国ポーランドおよびリトアニアの国境に近い西部の3地域で行われている。ポーランド外務省は声明で、「演習の目的はこの地域を不安定にすることだ」と批判した。

ベラルーシはウクライナに攻め込んだロシア軍を後方から支援しているが、戦闘には参加していない。ロシアはベラルーシに戦術核兵器を配備したとみられる。

ウクライナ国防省は1日、この軍事演習を受け、ベラルーシ国境周辺の警備を強化していると明らかにした。

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