◎我が国と軍隊に泥を塗る裏切り者に対する処罰を強化し、悪党どもから名誉を剥奪し、資産や金銭、その他の貴重品を没収するのだ。
ロシア下院は1月31日、軍に関する虚偽情報を流した市民の資産を没収する法案を全会一致で可決した。
上院も法案を速やかに採決する見通し。プーチン(Vladimir Putin)大統領の署名で成立する。
ウォロジン(Vyacheslav Volodin)下院議長は採決前の演説で、「我が国と軍隊に泥を塗る裏切り者に対する処罰を強化し、悪党どもから名誉を剥奪し、資産や金銭、その他の貴重品を没収するのだ」と語った。
この新法は過激派の活動を扇動したり、国家の安全保障を傷つける行動を呼びかけたり、軍隊の信用を失墜させる行為で有罪判決を受けた人々に適用される。
ロ軍への異議申し立ては2022年2月にウクライナ戦争が始まって以来、プーチン政権による反体制派への徹底的な弾圧の一環として採択された法律により、犯罪行為となった。
差し押さえの対象となる資産に不動産は含まれていないようだ。
ウォロジン氏はこう強調した。「ロシアを破滅させようとする者、ロシアを裏切る者は皆、当然の罰を受け、国に与えた損害の補償を、財産を犠牲にして支払わなければならない」