ロシア裁判所、元国防次官に懲役13年=国営メディア
検察は懲役14年を求刑していた。
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ロシア・モスクワの地方裁判所は1日、横領と資金洗浄(マネーロンダリング)の罪で起訴された元国防次官のイワノフ(Timur Ivanov)被告に対し、懲役13年の実刑判決を言い渡した。
検察は懲役14年を求刑していた。
イワノフは昨年4月、11億8500万ルーブル(約21.6億円)の賄賂を受け取った容疑で逮捕された。国営メディアによると、被告は容疑を否認している。
国防省の元次官であるブルガコフ(Dmitry Bulgakov)被告も収賄など、複数の容疑で逮捕・起訴された。
裁判は非公開で行われている。
イワノフは昨年汚職容疑で逮捕された軍幹部のひとりである。
イワノフは2016年に国防次官に就任。軍人の不動産管理、住宅支援、医療支援、および建設プロジェクトを監督していた。
国営メディアによると、イワノフはウクライナでの戦争が激化する中、賄賂で豪華な生活を満喫し、国民の怒りを買った。
プーチン(Vladimir Putin)大統領はイワノフが逮捕される1カ月前、連邦保安局(FSB)に対し、汚職の摘発を継続・強化するよう命じていた。
プーチン氏の盟友である前国防相のショイグ(Sergei Shoigu)氏は粛清を回避したベテラン官僚のひとり。現在は安全保障会議書記を務めている。
国営メディアによると、イワノフの弁護士は控訴する意向を示している。