◎エストニアは旧ソ連構成国のひとつで1991年に主権を回復し、北欧を代表する民主国家となった。
エストニアのカヤ・カラス首相(Getty Images)

エストニア政府は23日、駐ロシア大使に2月7日までに国外に退去するよう命じた。

バルト三国の隣国ラトビアもエストニアと連帯し、2月24日付けでロシアとの外交関係を格下げすると発表した。

ロシア外務省は同日、駐エストニア大使を召還し、2月7日までに退去するよう命じた。

ロシアとエストニアの関係はウクライナ侵攻で急速に悪化。互いの大使を追放し合う事態に発展した。エストニアはNATO加盟国である。

ロシア外務省は声明の中で、「今回の追放はエストニアがロシア大使館の規模を縮小するという新たな非友好的措置をとったことに対する報復措置である」としている。

両国は大使の代わりに臨時代理公使が互いの首都を代表することになるとしている。

エストニア外務省はロシアの決定を受け、「平等の原則に基づき、ロシア大使も2月7日までに退去する」と声明を出した。

ラトビアも23日遅くにそれに続いた。ラトビア外相はツイッターに、「エストニアと連帯して、ラトビアは2月24日からロシアとの外交関係を格下げし、ロシアに相応の行動を要求する」と投稿している。

エストニア外務省は今月初め、ロシアに対し、2月1日までに大使館の規模を外交官8人、事務・技術・サービススタッフ15人まで減らすよう命じていた。

同省は声明の中で、「ロシアのウクライナ侵略を受け、二国間関係を縮小する」と述べていた。「エストニアで働くロシア外交官の数に制限を設けることで、両国の関係を同等にします。今回の措置はロシアとの関係全般が低水準にあることを示しています...」

ロシア外務省は23日の声明で、「エストニア指導部はロシアとの関係を意図的に破壊している」と主張した。

エストニアは旧ソ連構成国のひとつで1991年に主権を回復し、北欧を代表する民主国家となった。

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