◎ドネツク人民共和国はロシアによる2014年のクリミア侵攻後に独立を主張。ロシアは2022年10月にドネツクを含むウクライナ4州を併合した。
ウクライナ東部、ドネツク人民共和国の戦闘員(Getty Images/AFP通信)

ロシアの占領下にあるウクライナ東部ドネツク人民共和国は21日、ウクライナ軍が郊外の市場を砲撃し、少なくとも27人が死亡、25人が負傷したと発表した。

ドネツクの首長プシーリン(Denis Pushilin)氏はテレグラムに声明を投稿。少なくとも27人がウクライナ軍のテロ攻撃で死亡したと主張した。

ウクライナ政府はこの主張に関するコメントを出していない。

両陣営はミサイルやドローンなどの長距離兵器を多用し、東部と南部の領土を争っている。

プシーリン氏によると、ウクライナ軍はドネツク西部の前線から市場に砲弾を撃ち込んだという。

ドネツク人民共和国はロシアによる2014年のクリミア侵攻後に独立を主張。ロシアは2022年10月にドネツクを含むウクライナ4州を併合した。

ロシア外務省も21日、ウクライナ軍がドネツクの市場を砲撃したと非難。この攻撃をテロと呼んだ。

東部と南部の戦況は膠着状態に陥っているものとみられる。ウクライナ政府は20日、西側諸国に対し、対ロシア制裁の抜け穴をふさぎ、ロシアの兵器生産能力の抑制に真剣に取り組むよう改めて要請した。

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