◎オーストリア政府は今月初め、スパイ行為を働いたとしてロシア外交官4人を追放している。
オーストリア、首都ウィーンの国会前広場(Getty Images)

ロシア外務省は16日、在露・オーストリア大使館の外交官4人に国外退去を命じた。

オーストリア政府は今月初め、スパイ行為を働いたとしてロシア外交官4人を追放している。

ネハンマー(Karl Nehammer)首相は17日の記者会見で「ロシア外交官の追放は法に基づくものであり、適切」と改めて説明した。

またネハンマー氏は「我が国のもてなしが乱用され、スパイ行為が行われたことを遺憾に思う」と述べた。

ロシア外務省はオーストリア政府を批判し、外交官追放を発表。「オーストリアによる先の行為は非友好的かつ不合理であり、現政権は中立政策を放棄している」と主張した。

ネハンマー氏は「オーストリアはもはや中立国家ではない」というロシアの主張に反論した。「いかなる理由があろうと、スパイを放置することはできません」

西欧諸国とロシアはウクライナ侵攻以来、互いに外交官を追放し合っている。

軍事的中立を掲げるオーストリアは当初、こうした措置を躊躇していたが、国民から批判が集まり、追放を決断した。ロシア外交官のスパイ行為の詳細は明らかにされていない。

オーストリア外交官4人は2月23日までに退去するよう命じられた。

ロシア外務省は声明の中で、「オーストリア政府は中立国家として国際会議の場を提供しているにもかかわらず、恣意的にロシア当局者のビザ取得を困難にしている」と批判している。

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