▽選挙管理委員会によると、ダン氏の得票率は53.6%。シミオン氏に80万票以上の差をつけた。投票率はこの25年間で最高となった。
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ルーマニアの憲法裁判所は22日、週末に行われたやり直し大統領選決選投票の結果を承認し、極右シミオン(George Simion)氏による異議申し立てを却下した。
投票は18日に行われ、親欧米派のニクソル・ダン(Nicusor Dan、55歳)氏がルーマニア統一連盟(AUR)のシミオン氏に勝利した。
選挙管理委員会によると、ダン氏の得票率は53.6%。シミオン氏に80万票以上の差をつけた。投票率はこの25年間で最高となった。
シミオン氏は20日、外国からの干渉と組織的な票の操作があったと主張し、憲法裁に結果を無効とするよう要求していた。
憲法裁は全会一致でダン氏の勝利を認定。シミオン氏の異議申し立てを却下した。
ダン氏はその後の式典に出席、演説した。「新たな章が始まる。私はルーマニア国民が私に託した任務の責任を理解していることを保証したい。多くの試練があるだろうが、そのすべてをうまく乗り越えていきたい....」
ダン氏は首都ブカレストの市長を務め、先月の第1回投票でシミオン氏に大差をつけられたが、この1カ月で支持率を一気に伸ばし、逆転勝利を収めた。
ダン氏は横行する汚職と闘い、ルーマニアが重要な後方支援の役割を果たしてきたウクライナへの支援を継続し、ルーマニアを欧州の主流にしっかりと位置づけることを公約に掲げて選挙戦を戦った。
2週間前の投票ではシミオン氏が得票率41%で圧勝。2位のダン氏は約20%、与党候補のアントネスク(Crin Antonescu)氏は決選投票に進めなかった。