◎この施設は南東部の空軍基地内に開設。NATO同盟国やウクライナなどとの相互運用性を高め、東欧と黒海地域における複雑な課題に対処することを目的としている。
2023年6月12日、ドイツ、北部ヤーグの空軍基地から飛び立つF16戦闘機(Gregor Fischer/ドイツ通信社)

ルーマニア政府は13日、ウクライナを含む同盟国のF16パイロットのための国際訓練拠点を開設した。

同国防省によると、この施設は南東部の空軍基地内に開設。NATO同盟国やウクライナなどとの相互運用性を高め、東欧と黒海地域における複雑な課題に対処することを目的としている。

同省は声明で、「この施設で運用するF16戦闘機はオランダから供与され、米航空・防衛大手ロッキード・マーチンの専門家が教育担当を務める」と明らかにした。

開所式に出席した駐ルーマニア・米国大使は「国家安全保障を確立するうえで、官民の連携は欠かせない」と強調した。

ルーマニア国防省は先週米陸軍の主力戦車エイブラムスを54両購入するよう中央政府に働きかけていると明らかにした。契約規模は10億ドルにのぼる予定。

さらに中央政府は今年4月、空軍の近代化を推進するため、F35戦闘機の購入を承認。購入機数は明らかにしていない。

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