◎シェンゲン圏は1985年に設立され、毎月約350万人がビザなしで国境を越えている。
2024年3月31日/ルーマニア、首都ブカレストの国際空港ロビー(Getty Images)

ルーマニアとブルガリアが31日、旅券なしでの自由な往来を認めるシェンゲン協定に部分的に加盟した。

シェンゲン協定加盟国間はビザなしで往来できる。これまでの加盟国はEU27カ国のうち23カ国とスイス、ノルウェー、アイスランド、リヒテンシュタインであった。

ルーマニアとブルガリアの加盟により、EU25カ国でビザなし往来が可能になった。

ただし、陸路の国境検問は不法移民の急増が懸念されるというオーストリアの反対により、維持される。

EUの執行機関である欧州委員会のフォンデアライエン(Ursula von der Leyen)委員長は両国の加盟を「大成功」と称賛。「シェンゲン圏がさらに拡大した」と歓迎した。

シェンゲン圏は1985年に設立され、毎月約350万人がビザなしで国境を越えている。

オーストリアは2022年末にルーマニアとブルガリアの加盟に拒否権を行使したものの、クロアチアの加盟は認めた。

ブルガリアとルーマニアは2007年、クロアチアは2013年にEUに加盟した。

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