◎スナク氏は19日にイングランド北西部ランカシャーを訪問した際、シートベルトを外してインスタ用動画を撮影した。
2020年/イギリス、ロンドンの醸造所、ジョンソン首相(右)とスナック財務相(Getty Images/AFP通信/PAメディア)

首相府は20日、スナク(Rishi Sunak)首相が公用車で移動中にシートベルトを外し、罰金刑を科されたと発表した。

スナク氏はシートベルト未着用を認め、「インスタグラム用の動画を撮影するためにシートベルトを外してしまった」と謝罪している。

スナク氏は19日にイングランド北西部ランカシャーを訪問した際、シートベルトを外してインスタ用動画を撮影した。

ランカシャー警察は19日、スナク氏の名前には言及せず、「公用車で移動中の個人が撮影した動画にシートベルトを装着していない個人が映っていることを認識している」と発表した。

同警察は20日、スナク氏の名前には言及せず、「ロンドン在住の42歳男性に条件付きの罰則を科した」と発表した。

シートベルト未着用の罰金は通常100ポンド。支払いに応じなかった場合は最大500ポンドまで引き上げられる可能性がある。

条件付きとは「罪を速やかに認め、罰金を支払った個人は裁判所に出頭する必要はない」という意味だ。警察はスナク氏に科した罰金額を明らかにしていない。

首相府は声明で、「首相はこれが誤りであったことを完全に受け入れ、謝罪している。もちろん罰金には応じる」とコメントしている。

スナク氏が政府高官として罰金を科された2度目である。

スナク氏は昨年、ジョンソン政権時代の2020年6月に開かれた誕生日パーティーに出席したとして50ポンドの罰金支払い、謝罪した。

パーティーの主賓であるジョンソン(Boris Johnson)元首相は在職中に法律違反で罰金を科された初の英首相となった。

ジョンソン氏はこの事件を含む複数のスキャンダルに見舞われ、失脚。後任のトラス(Liz Truss)前首相は英国経済を揺るがす失態を演じた。スナク氏は昨年10月の就任時、「誠実さと説明責任を追及する」と約束した。

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