◎使用済みグレネードランチャーは昨年12月14日、警察本部建屋内で突然爆発した。
グレネードランチャーを構える米兵(Getty Images)

ポーランドで新たに制定された規則が話題を集めている。

武器使用における警察の訓練に関する新たな規則は1月1日に発効した。

地元メディアによると、規則の中には専門部隊にグレネードランチャーの訓練を義務付けるという項目がある。

地元メディアはこの規則について、「国家警察のシムチク(Jaroslaw Szymczyk)長官がウクライナからプレゼントされた使用済みグレネードランチャーで負傷した結果」と報じている。

使用済みグレネードランチャーは昨年12月14日、警察本部建屋内で突然爆発し、シムチク氏と職員1人が軽傷を負った。

その2日後、内相は警察の訓練規則改定を承認した。

シムチク氏は地元ラジオ局のインタビューで事故について説明している。同氏は「贈り物のランチャーに爆発物が含まれていないことを確認していた」と述べていた。

一部の与野党議員はシムチク氏を非難し、「警察は武器の扱いにもっと精通すべきだ」と主張。専門家は規則の見直しが必要と指摘していた。

シムチク氏はインタビューの中で、「ランチャーを動かしたら突然爆発し、衝撃で床に穴が開いた」と説明していた。

ある専門家は「榴弾がランチャー内で爆発もしくは何らかのはずみで射出されたと考えられるが、ウクライナが弾を装填した状態でそれ長官にプレゼントするとは到底考えられない」と指摘している。

ウクライナ政府はこの事件に関する公式声明を出していない。

ポーランドはEU加盟国の中で最も強くウクライナを支持し、2月の侵攻開始以来、軍事・人道支援を含むさまざまな支援をウクライナに提供してきた。

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