チェコとスロバキアの学校に爆破予告メール、ウクライナ国籍の男逮捕
西側諸国はロシアがウクライナに軍事侵攻して以来、西側へのサイバー攻撃、破壊活動、諜報活動を強化していると指摘。ロシアはこれを否定している。

ウクライナ、チェコ、スロバキアの警察からなる合同チームは16日、昨年チェコとスロバキアの学校に脅迫メールを送信したとして、ウクライナ国籍の男を逮捕したと明らかにした。
当局は容疑者がロシアの資金提供を受けていた可能性があるとみて捜査している。
チェコ保安情報庁(BIS)はX(旧ツイッター)に声明を投稿。「3カ国の特別チームは昨日、ウクライナで昨年チェコの数百の学校に脅迫メールを送った疑いのある男を逮捕した」と書いた。
またBISは「初期の情報によると、この男は複数の欧州諸国に同様の爆破予告メールを送っていたとみられる」と述べた。
さらに「男はロシアから資金提供を受けていたとみられ、捜査を継続している」とした。
西側諸国はロシアがウクライナに軍事侵攻して以来、西側へのサイバー攻撃、破壊活動、諜報活動を強化していると指摘。ロシアはこれを否定している。
脅迫メールは24年9月からチェコとスロバキアの数百の学校で確認されたが、爆発物は見つからなかった。
欧州警察機関(ユーロポール)は16日、ウクライナとその同盟国を標的とする分散型サービス妨害攻撃(DDoS)に関与したとされる親ロシア派のサイバー犯罪ネットワークのインフラを標的とする国際的な作戦を実施したと明らかにした。