◎ミグ29は旧ソ連が1970年代に開発を始め、現在も多くの東側諸国、アジア、中南米などで運用されている。
2012年8月11日/ロシア、モスクワ郊外、旧ソ連製戦闘機ミグ29(Misha Japaridze/AP通信)

ポーランド政府は14日、旧ソ連製のミグ29(Mig-29)戦闘機を今後4~6週間以内にウクライナに供与するかもしれないと示唆した。

モラウィエツキ(Mateusz Morawiecki)首相は記者会見で、「我が軍は数週間以内にミグ29をウクライナに送ることができる」と述べたが、NATO同盟国の間で調整や準備が整っているかどうかは明らかにしなかった。

モラウィエツキ政権の高官らは先週、この問題について協議し、「戦闘機の供与はより大きな枠組みの中でのみ行われる」という見解を示していた。

NATOの同盟国スロバキアもウクライナにミグ29を供与する用意があると表明している。両国は他の同盟国に「戦闘機連合」に参加するよう呼びかけている。

ミグ29は旧ソ連が1970年代に開発を始め、現在も多くの東側諸国、アジア、中南米などで運用されている。

ウクライナの空軍もミグ29の操縦になれているため、即戦力として期待されている。

ポーランドは1989年からこの戦闘機を使用しており、現在28機を保有している。

同国は米防衛機器大手ロッキード・マーチン社のF16戦闘機や韓国製FA-50軽戦闘機への置き換えを進め、米国のステルス戦闘機F35の購入契約も結んでいる。

ウクライナは欧米各国に戦闘機の供与を繰り返し要請している。

米英独などの主要国は今のところ、戦闘機の供与に否定的な見解を示している。

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