◎国家警察は破壊工作に関与したり、計画したとして、自国民や外国人など計12人を逮捕し、捜査を続けている。
ポーランドとロシア飛び地カリーニングラードの国境(Michal Kosc/AP通信)

ポーランドのトゥスク(Donald Tusk)首相は21日、破壊工作に関与したとされる外国人3人が新たに逮捕されたと明らかにした。

トゥスク氏は定例会見で「ロシアの情報機関の関与が疑われる事件が相次いでいる」と述べた。

それによると、捜査当局が20日夜に外国人3人を逮捕したという。

国家警察は破壊工作に関与したり、計画したとして、自国民や外国人など計12人を逮捕し、捜査を続けている。

トゥスク氏は記者団に対し、「ロシアの諜報機関からの依頼で破壊行為に直接関与した疑いでベラルーシ人、ウクライナ人、自国民を含む9人が勾留された」と語った。

またトゥスク氏は「この12人は複数の暴力、襲撃、放火、放火未遂に関与した」と述べた。

さらに、ロシアの脅威に直面しているのはポーランドだけでなく、隣国リトアニアとラトビアでも妨害や挑発行為が散見されていると強調した。

地元メディアによると、ワルシャワ近郊の複合商業施設で今月中旬に発生した大規模火災も放火の疑いがあるという。

この施設の店舗数は約1400。80%以上が焼失し、ベトナムの出稼ぎ労働者など、数千人が影響を受けた。

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