◎同財団は受賞者の母国の大使を授賞式に招待している。
2022年10月3日/スウェーデン、首都ストックホルムのカロリンスカ研究所、アルフレッド・ノーベルの胸像(Henrik Montgomery/TT News Agency)

ノーベル財団は25日、ストックホルムで行われる今年のノーベル賞授賞式からロシアとベラルーシの両大使を除外すると発表した。

同財団は受賞者の母国の大使を授賞式に招待している。

ノルウェーのノーベル賞委員会は今年の平和賞をベラルーシの人権活動家ビアリアツキー(Ales Bialiatski)氏、ロシアの人権団体「メモリアル」、そしてウクライナの人権団体「市民自由センター」に授与すると発表している。

ノーベル財団は25日の声明で、ロシアのウクライナ侵攻を理由に、ロシアとベラルーシの両大使を授賞式に招待しないと発表した。

また同財団は移民敗訴を掲げる極右スウェーデン民主党のオーケソン(Jimmie Akersson)党首も前回の授賞式に引き続き、招待しないと明らかにした。

スウェーデン民主党は1980年代末の「ネオナチ運動」「白人民族主義運動」をルーツとし、先月の議会選で第2党に躍進した。

中道右派の穏健党を率いるクリステルソン(Ulf Kristersson)首相は右派の「キリスト教民主党」「自由党」と連立を組み、スウェーデン民主党の支援を受けながら国を率いる予定だ。

ノーベル財団はスウェーデン民主党を除外した前回の決定を見直す理由はないとし、「ノーベル賞は科学、文化、ヒューマニズム、国際主義の尊重を基本としている」と強調した。

ノーベル賞はアルフレッド・ノーベルの命日である12月10日に授与される。

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