◎北マケドニアは欧州で最も貧しい国のひとつで、若者の流出に歯止めがかからず高齢化が進んでいる。
2022年3月30日/北マケドニア、首都スコピエの通り(Boris Grdanoski/AP通信)

北マケドニア政府は30日、この20年間で人口が10%近く減少し、そのほとんどが他国への移住によるものだという国勢調査結果を公表した。

調査によると、人口減の主な要因は、この10年間で多くの若者が欧州、米国、オーストラリア、ニュージーランドに移住したためだという。

北マケドニアは欧州で最も貧しい国のひとつで、若者の流出に歯止めがかからず高齢化が進んでいる。

国家統計局のシモフスキー局長は記者団に対し、「同国の人口は2002年から2021年の間に9.2%減少した」と語った。前回の国勢調査は2002年に行われた。

北マケドニアの総人口は昨年国勢調査を行った時点で1,836,731人、2002年から185,713人減少した。

人口の割合はマケドニア人が58.4%、アルバニア人が24.3%、トルコ人が3.8%、ロマ人が2.5%、セルビア人が1.3%。ボスニア人、ヴラフ人、ブルガリア人もいた。

旧ユーゴスラビア崩壊後の1991年に独立し、2001年に内戦を経験した同国は、約20年ぶりに行った国勢調査で厳しい現実を突きつけられた。

当局によると、人口に占める割合が20%を超えた民族は行政の仕事に就くことを許可されるという。

2002年のマケドニア人の割合は64%、アルバニア人は25%だった。

スポンサーリンク