◎密入国を支援したとされる男は北マケドニア人で、身元は明らかにされていない。
北マケドニアの移民収容施設(Getty Images)

北マケドニア警察は23日、隣国ギリシャから不法入国したとみられる移民26人を拘束し、密入国ほう助で1人を逮捕したと発表した。

報道によると、26人はミニバンの後部に押し込められていたという。

密入国を支援したとされる男は北マケドニア人で、身元は明らかにされていない。警察によると、男は北部のセルビア国境に向かっていたという。

26人の国籍はシリア、パキスタン、エジプト、インドと伝えられている。

バンは23日未明、東部の町を走行中、付近をパトロールしていたパトカーに呼び止められた。

報道によると、逮捕された男は人身売買組織に所属している可能性があるという。26人はギリシャ国境近くの収容施設に送られた。

コロナウイルスの国境封鎖緩和と食料・燃料価格高騰の影響により、西欧に亡命を希望する移民の数が急増している。

北マケドニア警察のウェブサイトによると、今年不法入国を試みた亡命希望者は今年初めから7月末の時点で、前年同期間の2倍に増加したという。

シリア、パキスタン、インドから西欧に亡命を希望する移民の数は増え続けており、今年これまでに1万1000人以上が拘束された。その9割がトルコ東部の地中海ルートでギリシャを目指した人々と報告されている。

人身売買業者は亡命希望者本人やその家族から金を巻き上げ、利益を上げている。

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