◎第3四半期(7~9月)売上高は前年同期の62.4億ユーロから49.8億ユーロに急落。純利益も5億5100万ユーロから2億9900万ドルに急落した。
2023年10月19日/フィンランドのノキア本社ビル(Jussi Nukari/Lehtikuva/AP通信)

フィンランドの通信機器大手ノキアが経費削減の一環として人員整理を計画している。地元メディアが19日に報じた。

それによると、同社の第3四半期(7~9月)売上高は前年同期の62.4億ユーロから49.8億ユーロに急落。純利益も5億5100万ユーロから2億9900万ドルに急落した。

同社はコスト削減の一環として、世界の従業員の16%にあたる最大1万4000人の人員整理を計画していると明らかにした。

それによると、2026年末までに8~12億ユーロのコスト削減を目指しているという。その期間中、8万6000人の従業員が7万2000~7万7000人に削減される見込みだ。

同社の主要部門であるモバイル・ネットワーク事業の売上高は主に北米市場の低迷により前年同期比24%減の21億6000万ユーロとなった。同部門の営業利益は64%減となっている。

北米における第3四半期の売上高(全事業)は前年同期比45%減の13億ユーロとなった。

同社によると、ここ数年大幅な売上増を記録しているインド市場でも5Gネットワーク展開のペースが鈍化し始めているという。

同社は声明で、「競争力および当社の将来を確保するためにはコスト削減が必要です」と述べている。

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