◎笑気ガスは吸入すると心地よい気分になり、痛みを感じにくくなるため、クラブやフェスティバルなどで乱用されているようだ。
笑気ガス(亜酸化窒素)を吸って遊ぶ若者たち(Getty Images/AFP通信)

オランダ政府は15日、若者の間で人気の笑気ガス(亜酸化窒素)の一般販売を来年1月から禁止すると発表した。

報道官によると、来年1月から笑気ガスの一般購入・販売・所有が禁じられるという。ただし、医療と食品産業は対象外。

政府は歯科麻酔などで一般的なこのガスに関連する事故を防ぐために禁止令の導入を決めた。

政府の統計によると、過去3年間の笑気ガスに関連する事故は確認できているだけで1800件に達したという。

笑気ガスは吸入すると心地よい気分になり、痛みを感じにくくなるため、クラブやフェスティバルなどで乱用されているようだ。

当局によると、笑気ガスは大麻やMDMAなどの薬物と一緒に使用されることが多いという。

このガスは誰でも簡単に購入できる。使い方は風船に吸入し、それを吸うというやり方が一般的だ。

報道によると、オランダのパーティー好きな若者の4割が笑気ガスを日常的に使用しているという。

これを一度に大量に吸引するとビタミン欠乏症になり、神経を傷つけたり、麻痺を引き起こす可能性がある。

政府報道官は声明で、「この規則により、笑気ガス(亜酸化窒素)ボンベを持っている個人は使用の有無にかかわらず取り締まりの対象になる」と述べている。

オランダ以外の国でも笑気ガスの乱用に懸念が高まっている。

イギリスでは先月、このガスの一般向け販売を禁じるべきという声が上がった。

笑気ガスはホイップクリームを作る目的で合法的に売買できるため、簡単に入手できる。

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