◎私たちはプーチンが3日前に夫を殺した理由を知っている。私は夫の仕事を引き継ぎ、ロシアのために戦い続けると誓う。
獄中死したロシアの反体制派指導者ナワリヌイ(Alexei Navalny)氏の妻ユリア(Yulia Navalnaya)氏が18日、夫の活動を引き継ぎ、反プーチン抗争を続けると誓った。
ユリア氏は声明で、「私たちはプーチンが3日前に夫を殺した理由を知っている。私は夫の仕事を引き継ぎ、ロシアのために戦い続けると誓う」と言明した。
プーチン(Vladimir Putin)大統領に忠誠を誓う刑務当局は16日、北部ヤマロ・ネネツ自治管区の刑務所でナワリヌイ氏が突然死したと発表した。
欧米諸国の首脳らはプーチン氏を糾弾したものの、ロシア大統領府はナワリヌイ氏が亡くなった経緯は調査中であり、死因に関する情報も何もないと主張。「欧米は何の根拠もなくロシア政府が関与したと決めつけているようだ」と嘲笑した。
ナワリヌイ氏の弁護士は18日、その遺体が収容されているとみられる遺体安置所の職員がナワリヌイ氏の母親を門前払いしたと明らかにした。
それによると、遺体安置所の職員はそこにナワリヌイ氏の遺体があるかどうかも明言せず、高齢の母親に「帰れ、邪魔だ」と言い、突き放したという。
ロシアの調査委員会はナワリヌイ氏の死に関する調査を開始したと報告している。
ナワリヌイ氏の弁護士によると、調査委員会はナワリヌイ氏の親族に対し、「死因が究明されるまで遺体は引き渡さない」と通知したという。
同弁護士は18日遅くの声明で、「ナワリヌイ氏の遺体は少なくとも14日間、当局の管理下に置かれる」と明らかにした。
ユリア氏はベルギー・ブリュッセルで19日に行われるEU外相会合に出席する予定だ。