◎ポーランド、スロバキア、チェコ、ハンガリー、イギリス、米国の部隊約2000人により演習「プーマ22(PUMA-22)」はポーランド南東部、ウクライナ国境から約150kmの演習場で行われた。
ポーランド陸軍の兵士(Getty-Images/AFP通信)

ポーランド政府は9日、来年度の防衛予算をGDP比で3%強まで大幅に増額すると発表した。

ポーランドのモラウィエツキ(Mateusz Morawiecki)首相はスロバキアのヘゲル(Eduard Heger)首相を軍事演習場に招き、隣国ウクライナで続いている戦争や防衛力の強化などについて協議した。

モラウィエツキ氏は記者会見で、来年度の防衛費を少なくともGDP比3%まで増額すると明らかにした。

へゲル市は軍への投資を加速させるとしたが、具体的な数字には言及しなかった。

ポーランド首相府によると、来年度の防衛費は軍隊の近代化などに向け、1000億ズロチ(約3.1兆円)~1300億ズロチ(約3.5兆円)とする予定だという。

これはポーランドのGDPの3~4%に相当し、実現すればNATO加盟30カ国中もっとも高い防衛比率となる。今年度の防衛費はGDPの2%強。

モラウィエツキ氏は記者団に対し、「自軍と同盟国の力で侵略国家から国を守る」と語った。

へゲル氏もロシアを念頭に置き、「自軍の近代化に焦点を当てている」と述べ、「ウクライナ侵攻でこの地域の防衛力と防衛関係の重要性が増した」と指摘した。

ポーランド、スロバキア、チェコ、ハンガリー、イギリス、米国の部隊約2000人により演習「プーマ22(PUMA-22)」はポーランド南東部、ウクライナ国境から約150kmの演習場で行われた。

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