◎NATO加盟32カ国は米ワシントンD.C.で7月9~11日に開催されるNATO首脳会議でこの人事を採択する。
NATOのストルテンベルグ事務総長(右)とオランダのルッテ首相(ロイター通信)

NATOが26日、近々退任するオランダのルッテ(Mark Rutte)首相を次期事務総長に任命した。

NATO加盟32カ国の大使らはブリュッセルのNATO本部でこの人事を承認。7月9~11日に米ワシントンD.C.で開催されるNATO首脳会議で採択される予定だ。

現職のストルテンベルグ(Jens Stoltenberg)氏は2014年からNATO事務総長を務め、今年10月に退任する。

ストルテンベルグ氏は10年以上事務総長を務め、ロシアによるウクライナ侵攻の影響で任期を何度か延長した。

ストルテンベルグ氏は声明で、「加盟32カ国がルッテ氏を私の後継者に選んだことを歓迎する」と表明した。

ルッテ氏は早い段階で米英仏独などの主要国の支持を得ていたが、いくつかの障害に直面。ルーマニアのヨハニス(Klaus Iohannis)大統領が先週辞退したため、唯一の候補となっていた。

ロシア寄りのハンガリーは今月初め、ウクライナへの新たな支援計画について、ハンガリーにその義務を負わせないことを条件に、この人事を支持すると表明した。

ルッテ氏の出馬に異議を唱えていたトルコも4月、反対を撤回した。

NATO事務総長は会議の議長を務め、32カ国の足並みを揃え、コンセンサスに基づいて組織が機能し続けられるようにする責任を負う。

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