ナゴルノ・カラバフについて知っておくべきこと

ロシアのプーチン大統領によると、9月末からの戦闘で少なくとも5,000人が死亡。.

2020年10月17日。10月9日の停戦合意は破綻し、民間人13人が死亡、40人以上が負傷した。

・約4,400平方キロメートルの山岳地帯。

・キリスト教のアルメニア人とイスラム教徒のトルコ人が生活していた。

・ソビエト連邦時代、ナゴルノ・カラバフはアゼルバイジャンの自治区に加えられた。

公式にはアゼルバイジャンの領土と認められているが、人口の大部分はアルメニア人で構成されている

・現在、ナゴルノ・カラバフは分離主義勢力(自称当局)に占領されている。

自称当局は、アルメニアを含む全ての国連加盟国に認められていない

・1988年から1994年の紛争で約3万人が死亡、推定100万人が避難を余儀なくされた。

・1994年の停戦合意後も膠着状態は続いていた。

・アルメニアは分離主義勢力(自称当局)を認めていない。

・アゼルバイジャンは「分離主義勢力=アルメニア軍」と認識している。

・トルコはアゼルバイジャンを支援している。

・ロシアはアルメニアに軍事基地を持っている。

9月27日 EPA/ナゴルノ・カラバフ

米国の仲介でアルメニアとアゼルバイジャンが停戦に合意

25日、アルメニアとアゼルバイジャンはアメリカの仲介を受け、ナゴルノ・カラバフをめぐる紛争の停戦に合意した。

アメリカ国務省は記者団に対し、「激しい交渉の末、停戦合意に達した。26日の早いうちに休戦を発効する」と述べた。

10月9日の停戦合意(ロシア仲介)は、その日のうちに戦闘が再開し事実上破棄された。

9月27日、山岳地帯のナゴルノ・カラバフをめぐる紛争が再燃。近年、同地での小競り合いは徐々に激しくなっていた。

記者会見は、アメリカのスティーブン・ビーガン国務副長官、アルメニアのゾラブ・ムナサカニャン外相、アゼルバイジャンのジェンフン・バイラモフ外相との三者会談終了後に行われた。

なお、両国の外相は23日にワシントンD.C.でマイク・ポンペオ国務長官と会談している。

トランプ大統領は25日にツイッターを更新、関係者を祝福した。

欧州安全保障協力機構(OSCE)の調停者は29日に再び会合を開き、紛争について話し合う予定だという。

アゼルバイジャンのイルハム・アリエフ大統領はロシアに対し、紛争に軍事的に関与しないよう警告した。なお、ロシアの仲介による10月9日とそれ以前の停戦合意は保持できなかった。

ナゴルノ・カラバフはアゼルバイジャンの領土として公式に認められているが、アルメニア人の支配下に置かれている。

9月末に始まった紛争では民間人を含む1,000人以上が死亡したと伝えられている。なお、ロシアのプーチン大統領は「死者数は少なくとも5,000人」と声明を発表した。

戦闘ではクラスター爆弾(オスロ条約により使用を禁じられている)の使用も疑われている。

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