◎死亡した34歳の容疑者は精神科医に会う約束をしていた。
2022年8月13日/モンテネグロ、ツェティニェの銃乱射事件現場近くに掲げられた半旗(Risto Bozovic/AP通信)

モンテネグロ政府は13日、ツェティニェの市内で子供2人を含む10人が射殺されたことを受け、13日から3日間を全国的な服喪期間にすると発表した。

警察によると、34歳の容疑者は12日午後、ツェティニェの住宅で8歳と11歳の子供とその母親を射殺。その後、路上で銃を乱射し、銃撃戦の末、射殺された。6人が負傷し、医療機関に搬送されている。

ツェティニェは首都ポドゴリツァの西35kmに位置する。犠牲者の身元は明らかにされておらず、容疑者はイニシャルV.B.と報じられている。

AP通信は警察筋の話を引用し、「動機は不明だが、容疑者に近しい人物が、容疑者の最近の行動に変化がみられたと説明している」と報じた。

警察の報道官は13日、「容疑者は精神科医に会う約束をしていた」と声明を発表した。

また報道官によると、現場に駆け付けた警察官は容疑者から銃撃を受けたため、少なくとも20回発砲し、重傷を負わせたという。

報道官は、「容疑者が警察官の銃撃によるケガで死亡したのか、それとも地元住民の銃撃で死亡したのかは調査中である」と説明した。

12日に記者会見した検事は、「容疑者は通行人に射殺され、負傷者の中には警察官も含まれる」と述べていた。死亡した11人のうち9人は現場で、2人は医療機関で死亡が確認された。

現場近くの住民は事件を受け入れることができず困惑している。

銃声を聞いたという男性はAP通信の取材に対し、「男が無差別に銃を乱射している、という女性の叫び声と銃声を聞いた」と語った。「町は悲しみに暮れています。昨日は多くの涙を見ました...」

地元メディアによると、負傷した6人のうち4人は重傷で、ツェティニェから首都ポドゴリツァの医療機関に移送され、集中治療を受けているという。残り2人のケガは浅く、ツェティニェの病院に入院している。

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